さざ波模様の外壁仕上げを見かけた事がある方もいらっしゃるかもしれません。これは砂骨ローラー仕上げまたはマスチック仕上げと言われる特殊ローラーを用いた塗装工法です。
遡ること1970年代から公共工事、大型マンション、団地等で採用が進んだ工法。元々は特許工法を持つマスチック協会でしか扱えない工法として広まりましたが、後に砂骨ローラーという同形状のローラーが出ることにより一般化したものになります。
今回採用している関西ペイントリフォームサミット専用RSフィラーはJISの二つの規格工法に合致する防水型弾性下地調整塗材となります(JIS A 6906 複層型防水塗材E主材及び可とう型改修塗材E主材認定)。
穴の開いた特殊ローラーを用い、たっぷりと含ませながらゆず肌模様にするのが本材料を使う標準工法となります。(砂骨ローラー、多孔質ローラー、マスチックローラーと名称様々)
簡単なように見えて難しいのがこの工法。山を均一にする、かすれないようにするという基本ができていない塗装屋さんが殆どで、私の肌感覚では塗装屋さん全体の1割しか正確な塗装ができていないというのが現状です。
また、関東地区では通常のローラーで塗装ができる微弾性下地調整塗装が主流となり、殆ど見かけることのない工法でもあります(関西圏、特に大阪ではまだまだメジャーです)。
ただ、ひび割れに対する追随姓などは微弾性下地調整塗材を大きく上回る性能のため、外壁に防水性を担保させたい、細かなひび割れの発生を抑制したいというご要望には十二分にお応えできる工法でもあります。
今回のヘーベルハウス塗装においては多彩模様仕上げが採用されていないこと、塗装時期がずれ込み、外壁の防水性に懸念が出ていることを踏まえ、JIS A 6909 複層型防水塗材E規格での塗装としています。
引っ張り強度はJIS標準規格を大きく上回り、ハガレに強い下地形成となっています。ここに弾性適正を持っているRSシルバーマットSiを用い、シルクのような肌触りの外壁へと変貌させます。
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