杉板本実型枠ってご存じですか?
最近おしゃれな住宅や店舗などで流行っているコンクリート打ち放し工法です。
近所のリアルな杉板本実型枠はこんな感じ。
コンパネ(コンビネーションパネル/構造用合板)がない時代、コンクリートの型枠として利用されていたのが杉板。こういった木目が出るのが当たり前の時代がありました。
時代は流れ、パネコートというコンクリート打ち放し専用の塗装された合板が広まって以降はつるっとしたコンクリート打ち放し(打ちっぱなしとも言う)が広まりました。
そして新築コンクリート打ち放しは精度を出すのが難しいので新築時から実は私たち塗装屋やコンクリート補修専門、コンクリート打ち放し模様出しを行なう専門業者等、既に整えられたものを皆様はご覧になっています。
余談が過ぎました。
今回ブロック塀を打ち放し模様にしたいとの要望を受け、暖めていた腹案をご提案。
そのときにお示ししたのが2枚の写真と見本板。
右が私がベニヤに塗装した杉板本実型枠調ペイント。
これは!と施主様が大変お喜びになり実施塗装へと移りました。
まずはブロックの目地を潰してできるだけ平滑にします。
今回は杉板本実のため、少し荒さを残します。
そしてベースペイント。
ここからまずはコンクリート打ち放し模様を形成に入ります。
入りました。
これが今回の作業の肝になる作業。
透けた先がコンクリートである必要があるためです。
施主様と割り付けの検討に入ります。
今回ポストからの雨だれを懸念されていたため、その箇所が継ぎ目となるようにデザイン。
木目を描いてゆきます。
失敗のできない一発勝負です。
継ぎ目形成作業です。
これも実に大切な作業です。
本実の手触り感も再現しています。
これ、塗装です。
木目をしっかり描く。
濃淡をはっきりさせる。
かっこ良くするための仕組みです。
出来上がりました!
施主様もご近所様も大絶賛。
特に通行人の方は何が起こった?とびっくりされておりました。
今回の塗装も大成功。
施主様との井戸端会議が生きた素敵な仕上がりとなりました!
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