新築後、数年でブラックがグレーになってしまい、保証改修でブラックに染め、またしてもグレーになってしまった物件。できればブラックを長く維持できる状態を保ちたい、そんなご要望から関西ペイントリフォームサミットフラッグシップ無機塗料、RSプラチナMUKIを選定致しました。
実は近年長期耐久塗料というものが沢山出ておりますが、実験データを元にした予想数値で20年耐久30年耐久と勝手に謳っている状況。JISで規定されていない現状では言ったもの勝ちの状態ですが、昭和の時代から幾重も繰り返される欺しのテクニックが令和の時代に再現されて感じで嫌な気持ちです。昭和の時代、平成の時代にそういった大風呂敷を敷いた施工店や施工会社は既に業界から退場している状況を見ると100年企業として大風呂敷を敷かず、他社なら20年以上耐久を普通に謳う中で、15年以上の実質耐久としている関西ペイントのフラッグシップ無機を使うことに大いなる意味があります。
結果は私と施主様に味方することでしょう。
元がブラックであったことが分からないくらいに色が抜けています。これをしっかりブラックに戻し、更に色が抜けないような無機で塗るというミッションです。
陽の当たらない面は色抜けはあるものの、それなりに色は維持されていました。直射日光に含まれる紫外線が有機顔料であるブラックをいかに分解してしまうのかというのが分かります。
色抜け、ひび割れとかなり厳しい環境であったことが分かります。これをしっかり補正し、ブラックにするための仕掛けをしてゆきます。
シーラーを塗布後、現場調色として行なったダークサーフを塗ります。ブラックがより映えるように特別な仕掛けをしています。
塗り立ての時はブラックは際立ちません。乾燥工程に移ると少しづつ黒が深くなります。関西ペイント限界ブラックとして調整して貰いました。
こちらも綺麗にブラックが入りました。黒は非常に塗装が難しい色です。そして無機だからと言って色が抜けないとはいえない難しい中、最高峰選定でしっかりと納めることが絶対条件です。
乾燥後、ブラックが際立ちました。そして鉄骨はオフホワイトに。
ダークサーフと限界ブラック1回目塗装です。1回でしっかり色を入れることが重要。
ブラックONブラックです。
如何でしょう。設計時のブラックが綺麗に入りました。お客様もここまで綺麗になるとはと大変お喜び頂きました!と、仕上がったところで気になる部分があるとのことで状況を確認しにゆきます。
この部分、実は漏水が発生しており、その原因は打ち放し天板からの入水でした。急遽漏水調査を行ない、発見。そのため、笠木に仕掛けをして止水、その後、打ち放し改修を簡易的に進めました。
簡易的なコンクリート打ち放しファンデーション。激しい雨だれをぼかす程度として施主様のご予算に合わせました。
技術と知識が詰まるツボイ塗工の外壁塗装、如何でしたでしょ47年、一切下請けをせず、協力会社を集わず、完全自社代表直接施工としての経験と実績がものを言う施工が完了致しました。
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